そろそろ帰るか・・・・・
私はひぐらし解をあきらめて嫁の実家へむかった
実家へ戻ると嫁が出迎えた
「おかえり、誰かと会わなかった?」・・・ギクリとして身体が強張った
誰のことだ?!まさかメイドが同級生だったのか?それともメロンを出た時見られたうちのだれかか?!
それよりも・・・どうして嫁はそんなことを俺にきくのだろう
即答できず嫁の顔をじっとみてしまう・・嫁の会わなかった?という質問が、会った事を知ったうえでの質問なのか・・読みきれない
「さ、さぁどうかな 会ったような会わなかったような」あいまいな返事が嫁を不愉快にさせているのは明白だった
「そう、じゃあどこに行ってたの?」再び心臓が跳ね上がる。嫁の言葉の裏にある小さな針がチクリと刺した
「・・・・ピンサロだよ、今の時間なら2回転4000円なんだ」
「そう、じゃあいつもと同じだね・・今日はイメクラでメイドプレイにでもしたかと思ってさ」嫁の眼差しに得体のしれない、何かが宿っていた

・・・・そうだよ、最初はアニメイトだって普通の店だって俺も思っていたじゃないか
アニメイトよりもメイドのお店のほうがヤヴァイって、、、俺はそう思ってたじゃないか
・・・・・・・・・・・・血が凍る
「何でそんな事きくんだよ?」

「たいした事じゃないの、アンタのことを悪く言う人達がいるからね、何が悪いのかよくは聞いてないんだけどね。」
嫌な汗がじっとりと腕を伝い・・指先からポタポタと垂れる音が嫌にうるさい
「私アンタが悪いことをするなんて信じてないから・・でもちょっと聞いてみたかったから、聞いてみたの、不愉快な思いさせてごめんね?」
・・・・何も返事をすることができない
そういう反応が如実に真実を物語ってしまっているに違いないのに・・・取り繕うことができない
「アンタはピンサロで2回転してきた、、、、そうだよね?」
「あ・・・・・あぁ」苦しい息のなかからやっと捻り出した俺の返事に嫁は少し表情をゆるやかにした
「よかった。私、言っとくね。あんたは何も悪いことには加わっていないって。みんなにちゃんと言っておくからね。」
・・・ああ・・言っておいてくれ
俺は別に・・・何も悪いことはしていないって。
・・・・みんなに・・ちゃんと。・・・みんな。
・・・・・みんなって・・・・・誰だよ?