「あはあはははははは」
階段を駆け下りる
「ひゃヒャアヒャひゃひゃひゃひゃ」
もう誰にも俺を止めることはできないぜ!
今ならあの言葉、禁断の呪詛を口にすることすらできるだろう
壁に貼られた「涼宮ハルヒのなんとか」のポスターを見てその呪詛を口にしてみようとする
「も、も、も、、、もももも、もうぇヴぇ」
「ヴォエアーーーー」
私の心のずっと奥のほうでかすかに残っていた理性がそれに抵抗した
言っちまえよ、楽になりたいだろ 魔性が囁く
ハルヒがダメならこっちならどうだ
そこには、なにがしミクルがいた
「も、も、もも」
「ヴぉえあーーーー」
どうだ!
”萌え”と呼ばれるそれは奴らにとってのアーメンみたいなものだ
私はその言葉だけは口にしてはいけない
主にアニメやゲームなどの2次元キャラに対して使われる

この時、私は店内の隅にひっそりとたたずむある作品を発見した
そして、、、
「ふっ、アニメキャラはお前らを裏切らないからな」私は嘲笑した
「だがな、すでにお前らは10年も前にアニメにも見捨てられているんだよ!」
新世紀エヴァンゲリヲンでお前達は自分達の逃げ場であったアニメの世界にも見捨てられたんだよ!作品に隠されたテーマ「ヲタは死ね」「ヲタは気持ち悪い」「現実にカエレ」
「悪夢よ去れ!!萌えなど口走ってたまるか!俺はひぐらし解を買うんだ!!」
「あんたなんかに!まけてらんないのよ!!この俺は!」
私はATフィールドを展開しヲタどもを蹴散らし
ひぐらしコーナーへたどりついた、、、、
「ない!!!解がない!!!!!クソ!!死ね!!!」
レジの真正面という位置なので先程の高位な魔族が私の異変に気付く
奴が何か言う前に私は先制口撃をしかけた
ひぐらし解がない!!!!」
すると奴はまるでカセットテープの早送り状態のように
「ウニャウニャウニャキュルキュルキュルキュル」と呪文を唱えた実話です・・・・
「え??」私は聞きなおす
「ウニャウニャウニャキュルキュルキュルキュル・・・モーシワケアリマセン」ものすごい勢いの早口なのだが最後の申し訳ありませんだけ聞き取れた実話です・・・・

呆然とする私に先程蹴散らした亡者どもが次々と襲い掛かってくる
その亡者どもの背中のリュックサックにまたしても引っ掛かって店外へ連れ出された
「クソ!・・・・・・・殺してやる・・・・・・・」