悪巧み2  粗忽長屋

tenjinyama2006-03-03

「えーーー?」

「将軍をお守りしろ!」誰かが叫んだ
「いや、将軍はトシコでトシコが目の前にいて??」混乱そして油断
赤い忍者の不意打ちが世画に炸裂し世画は倒れる、警護や忍者兵が将軍を守ろうとするが煙玉の煙でみな大混乱
煙が消え、そこに現われたのは赤い忍者、そして倒れている鍛冶屋と将軍義輝
将軍様!!」慌てる諸将に警護

「将軍、足利義輝討ち取ったり」赤い忍者

「逃がすな!」誰かの叫び声

「わけがわからん・・・・」立ち上がろうとする世画

「おい、どうなってる、俺だ俺」死んだ将軍が世画に語りかける

「え?トシコ?いや、トシコが将軍を殺して将軍がトシコで・・・ダメだわかんね・・・」
強烈な不意打ちによる痛みで意識が遠のく

「討ち取っただと、ぬかせ!乱破如きが!」将軍義輝が現われて赤い忍者を一刀両断

「バ、バカな!確かに討ち取った・・・はず・・」赤い忍者が倒れた




ざわめく天主内
「静まれ!」将軍の一喝で平伏する諸将達
「世画、説明しろ」将軍の声

「・・・・・・や、やばい」将軍に変装して子荻に悪戯しようとしたなんて言えないwwwww
「トシコなんか言い訳してwwww」目でトシコに合図
「ごめwwww無理wwwwというか俺そこで死んでるwwww」平伏する二人と将軍の間に転がる赤い忍者の死体

「え、えーと、、、子荻殿、隊長の萩原子荻殿が、、ゴニョゴニョゴニョゴニョ、、」
子荻が烈火の形相で睨んでいるのがわかる
「えーと、なんでしたっけ隊長」ごめwwwwたすけてwwww

しばらく考えている様子の子荻
「子荻、申せ」将軍

「影武者に御座います」子荻
「そこの将軍様に変装した男、高橋トシと申しまして暗殺者にして変装の天才」
「与力昇進のお目通りの後に影武者として御紹介しようとした所存で御座いますが」
「偶然にも此度の将軍暗殺騒動故に・・・」


「ふむ・・・」将軍
「そ、そーなんですよ、な、トシコ!お前天才」世画


「黙れ!」
「天神山世画、高橋トシ、貴様らを侍大将に任ずる」将軍

「えw?!w?!」
将軍様、それは・・・」気に入らないといった様子の足利家諸将

「身を挺して暗殺者より余を守った、貴殿達はこれに何か不満でもあるのか?」
「・・・・・」黙る諸将達


「大儀であった、下がってよい、乱破の死体は処分しておけ」


「御意」




死体を担ぎ帰るトシコと世画
「将軍がトシコで背中に担いでる死体がトシコか・・・・」世画
「するってーと俺ぁ一体誰なんだい?」トシコ
ゲラゲラと笑いながら屋敷へ向かう



「いやー一時はどうなるかと思ったが、まさか侍大将とはなwww」
「子荻に悪戯はできなかったけど、まあいーかwww」
「その件だが、、、先程から強い殺気が、、、、」





「あの、その、なんというか、、、」
「ごめんなさいwwwwwwww」


「殺す^〜^」


その夜、京は悲鳴が鳴り止まなかったという