ドブ誕生

tenjinyama2006-03-01

「それで、ずっと寝ていたこの子が何故知ってるんです?」
桃美が麻生斎に尋ねる
「隠れ里・・・あれは鬼の血を持った一族」
麻生斎は語り始めた

鬼と聞いて連想される異形の姿、あれはすべて人の心がつくりだしたもの
本来は人と変わらぬ姿、人より長い寿命、未来が見える力
人の心に言葉を使わず意思を伝える力
陰陽師の召喚術とは、遥か昔に隠れ里の者がその妖力で地獄の門を開き開発した技
その力故に人々から恐れられ一族は俗世から避けるように暮らし
いつしか隠れ里と呼ばれる
一族の女は処女を失うと共にその妖力も失う
近親で子孫を残してきたため血は濃くなり今では生殖能力自体がかなり弱く一族は滅亡寸前との事

「そのハナタレは鬼っ子だ」斎はうきねに抱かれ寝ているドブを見て言った

「・・・・それで、、寝言であしまがりとか」桃美が思い出したように言った
「・・・・鬼よんで神社ぶっ壊せ」うきねがドブを抱いたまま
「霊視もできんこいつがトシコの変装を見破ったのもな・・」左京

「妖魔陣、、、、あの時、全員に聞こえた声」

「未来が・・・見えます 元気な男の子」






「む、無理、金砕棒はムリ、、、ケ、ケツが、、、」ドブが寝言を言った


桃菜さん、桃菜姉さん、桃菜、、、、、、、、、、
「どう見ても、ただの阿呆です
本当にありがとうございました」