クマー死す!中

tenjinyama2006-02-11

「すぐにここを出て!クマを」動揺する子荻、その理由−−追手−忍
「OK!どいてろ」鎧の極み 筋肉がパンプアップする
「みwなwぎwっwてwキwタwぜwえwえwえw」
座敷牢を閉ざす格子にぶちかます
「いや、ここまだつかうから!」
激突するより一瞬早く子荻がカンヌキを外し格子を開けた
「ちょwwwとまんないwwwww」
長屋に激突
壁に大穴をぶち開け室内へ突入
「あqswでrftgyふじこpl」驚く長屋の住人
「どうだ!これがぶちかましだ!」住人に威張る世画
「アホ!早く行け!それと部下を一人付けます、一度あなたの屋敷へ」と子荻
「応!」自ら開けた大穴から去ってゆく


「砲弾でも撃ち込んだような威力だな」そう言うと屋敷の住人は変装を解いた
住人の正体はトシコ、子荻の命令で世画を監視していた
「手強い相手だな、それで部下とは誰だ?」

「立花ろおら・・・」
「先日、桃美が推挙しました。クマたちが向かったのは堺、彼等の異国の血が役に立つかもしれません」


堺、商業の街
クマーは夜を待ち街に入る、名門姉小路家は以前に蘭と豪商の見合い話を持ち込まれた事もありここでは面が割れている
裏通りの寂れた宿へ
主人が出てくる
「一晩頼む、わけは聞くな」クマーはそう言うと、宿代とは別に金を支払った
もう戻れない−−抜け忍、あえてその道を選んだ
手負いの蘭−−自分がやった−−服を脱がし、忍者の秘薬を白い肌に残る傷痕へ
「クマちゃん?」蘭が気付く
「蘭殿」抱きしめた、きつく抱けば折れそうな細身の身体が伝わる
抱きしめるその両腕、何人殺しただろう
「すまない・・君を抱きしめるには、この両手は血に塗れ過ぎている」
心でそう言って抱きしめる手を解いた
「今はまだ休んでくだされ」こちらは口からでた言葉
蘭が寝たの確かめ、クマーは立ったまま眠った、武器は握ったまま。
そのほうが落ち着く
幻覚−−−血塗られた両手
忍者−−−抜け忍−−−染み付いた血−抜けない
華の都京都−もう戻れない



世画の抜けた座敷牢には、替え玉として変装したトシコが子荻の提案で入っていた
そこへ本堂僧都に連れられてドブが引きずられてくる
「まったく、このバチ当たりめ!しばらくここに入って反省してろ」
本堂僧都はドブを座敷牢に放り込んで去ってゆく
「うぇwっうぇうぇwあ、ケツの穴のおっさんw」
「んむ」トシコ
「どうした?声が変だな?」
「いや、その、少し風邪みたいだ」苦し紛れの言い訳
「そうか?風邪はあれだケツの穴にネギがいいぞ、ほら」袋から九条ネギを取り出すドブ
「おっさんのケツなら余裕だろw自分じゃ難しいだろうからオラが入れてやるよw」
強引にトシコを捕まえケツにネギをつっこむドブ
「ま、待て、痛い、ケツがイタイ、イテ、イテテテ、ぐああああああああ」



クマーは僅かな気配を感じ取り目覚める、部屋の障子越しに手裏剣を投擲
障子紙を手裏剣が突き破り、気配の主に命中、血が吹き出て障子を赤く染めた
続いて背後に迫る気配、熟練の者ではない、おそらく宿の主人
「金がたりなかったか?あれはお前の命を買ったんだがな」クマーは振り返らずに言った
このまま去るなら見逃すつもりだった
「死ね!」宿の主人が刀を振り上げてクマーに襲い掛かり上段から大振りで打ち込む
クマーは避けない
刀身の長い太刀は室内の梁に食い込んだ
クマーは振り返り宿の主人の顔を片手で掴む
「ぎやああああああ」と主人の悲鳴、悲鳴で蘭が目を覚ましその光景を目にする
あと少し力を込めれば頭蓋を砕く
「死ね」
「クマちゃん!駄目!」蘭の声
「殺せ コロセ」内なる声
蘭の声が勝った、殺す代わりに金的を蹴り上げる
宿の主人は失禁し気絶した
クマは両手を見つめる−−幻覚−−血はまだ消えない


堺へ着いた世画とろおら
世画の姿を見て伴天連の女が悲鳴をあげる
ろおらは犬を蹴っている
忍犬の鼻を効かせて追跡してきた
先ほど悲鳴をあげた女が異国の言葉で何か言い、伴天連の男を連れてきた
「オトモダチ」伴天連の男が言い、次の瞬間
「ハッハッハオトモダーチ!」世画が男を殴り倒した
殴り倒された伴天連の男
名は「サンチョ」


魔都 裏堺