産物商襲撃 最終話 pugya-まごころを君に

tenjinyama2006-02-07

最終話 pugya-まごころを君に



左京とうきねに起こされた
逆転の秘策によって鎧は分解、丸裸同然に猪突猛進のキツイ一撃
・・・完敗

うきねが泣いている
無言の左京
波平と麦も回復し、トシコ、風呂達も集まり、はぐみが黒をしばいている
僧らしき女は子荻を介抱している
鼻水を垂らした子供が一人、青い目・・伴天連の子供
伴天連−−なつかしい呼び名−−遠い昔
「立てるか?」左京、火責めの衰弱からは回復したようだ
「すまない」大男に抱え起こされ子荻の元へ向かう

「破砕撃をどうやって凌いだ、名槍小太郎の破砕撃に砕けぬものなどない」
包帯姿の子荻、妙なエロスを醸し出し美しい
傷ついてより美しさを増している
子荻は傍らに置かれた壊れた具足羽織を指した
「楚の国の故事、矛盾、どんなものでも貫く矛、どんなものも受け止める盾」と子荻
「バカな、あの槍を受け止めるなど、、ありえん」
「そなたの心、具足羽織に聞け」こちらを見つめ子荻が言った
「越後の・・・・天神山・・世画・・作」京都へ行く桃音にと打った鎧・・
涙が溢れた
「負けだ、、、殺せ」後を向き地面に正座する
目を閉じる
「すみません、、桃音、あなたの弟子は私に責任があります」
驚いた、賊、ただの賊に謝罪の言葉。数多の猛者を従えるのは指揮力だけではないのが感じられた


「あなたたちを足利家に推挙したのは私です」子荻の隣の女−−桃美の声
「すまない、俺は何も守れない、殺せ」桃菜と桃音が脳裏に浮かんだ
「彩月・・・桃美と申します」女−−−桃美の声
振り返る
どことなく残る面影、涙が止まらない
「まだ守るものがあるのではないですか?」子荻が左京を見て言った
「ドブ!」左京が伴天連の子供を呼び寄せる
「未来が見える、元気な男の子と言っていたな・・・」左京は続ける
「桃菜が守ったドブ、桃音が守った妹、次はお前だ」左京の言葉

「俺に子供が?馬鹿な!」
「オラのとーちゃんはよーまじんでしんだ!ケツに龍の涙いれてそれを左京さんがケツにいれて今はオラがケツに入れてる!!ほら!!」ドブはケツの穴から龍の涙を取り出した
妖魔陣から帰還したら取り付けると言っていた龍の涙
「小僧、名前は?」
「名前はわかんね、生まれた時からとーちゃんはいねえから名前ない、みんなドブって呼ぶ、きったなくてなんでも食うからドブネズミみたいでドブだってよウェっうぇっうぇwwっうぇうぇえうぇw」
鼻たれ小僧は誇らしげに語る
「そうか、、ドブお前にいいものをやろう」ケツから緑色の大きな宝石を取り出しドブに渡す
「インペリアルジェイドだ」
「おう!おっさんもすげーケツの穴だな!」ドブは意味もわからず天然の笑顔を振りまく



「子荻!俺と仲間がこの子たちを守る、桃菜の言った未来を」

「妖魔に、、戦、、物の怪の類、、力を貸してください」
「天神山世画、あなたを足利家萩原隊与力に任命します」




<つづく>