リフレクソロジー
よくわからんが足裏マッサージらしい
足裏をマッサージすると何故か内臓やら何やらあちこちの器官が健康になるらしい
瘴気に侵された身体を回復するにはいいかもしれない
階段を登り店へ・・・・
眩暈がした、
私はまたしても判断をミスしたようだ・・・・・
ドアの前に立ち尽くす
メイピュア−−−−−−−−−そこから何故連想できなかったのだろう、、、
手にはメロンの黒い袋
立ち尽くすのはメイドのお店のドア
「違う、違うんだ!俺は、、、違うんだ!」
誰に言うわけでもなく呻いた


「いらっしゃいませ」
もう後戻りはできない・・・何かで得た情報では「お帰りなさいませご主人様」と言われるとか聞いていたが、普通に「いらっしゃいませ」だった
安心した、おそらく私はご主人様と呼ばれる人種に見えなかったのだろう
いや?それはカス野郎という事ではないのか?
先程のドムといいこの娘といいふざけやがって!!
誰がカス野郎だ!大体、俺はただひぐらしが欲しかっただけなんだ!
畜生!
何か会話した気がする
「違う、、、ひぐらしが、、、」
またしても異世界に迷い込んでしまった緊張からか声にならない
足裏をマッサージされ心も癒されたのか、このメイドさんや先程のドムに対する
私の被害妄想も消え去った
きっと私の何かにとり憑かれた表情を見て、そしておそらく声にだしてしまったであろう妄言を聞いて
彼女は必死にマッサージしてくれたのだろう
素晴らしきかなリフレクソロジー
正気に戻って見てみれば、とても可愛い
こんな可愛い娘に一瞬でも殺意を抱いた自分を軽蔑する
20分コースが終わったようだ、
正直、延長したい気分だったが周囲を見渡し、その客層からやはり自分はこちら側の人間ではないことを確認する
「ありがとう、おかげで自分を取り戻した」
「お客様独り言のように、違う、アニメイトじゃないと何度も呟いてましたが?アニメイトはあちらですよ」
どうやらかなり精神を蝕まれていたらしい、だがもう大丈夫
「いや、もう大丈夫、すまないありがとう」
「ありがとうございました」
そこは、「いってらっしゃいませご主人様だろう」などと思ったが今ではそんな事を考える自分を嘲笑する余裕すらあった、リフレクソロジーでかなり回復できたらしい
階段を一歩一歩力強く降りた
降りるのに力強いというのも可笑しな事だが私は確かに力に満ち溢れていたように思う


アニメイトはあちらですよ」
彼女の言葉を思い出す、
そうだ、私はまだ「ひぐらしのなく頃に解」を手に入れていないのだった
「ああ、やってやるぜ!」その時の私には一般人の目も怖くなかった
メロンブックスメイピュアを乗り越えた私がアニメイトくらいでやられるわけがない
、大体、アニメイトって普通の店じゃないか


2分後
私は自らの判断ミスをまたしても悔やみ
普通の店と言ってしまった自分を呪う事となる

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
と、青と黄色のそれは聳え立っていった