アニメイトだと思っていたそこはどうやらメロンブックスという店らしい!!
後日、トシコから聞かされたのだがメロンブックスとは大手の同人チェーン店らしい
それに気付いた私は突如、胸が苦しくなる
エアコンの効いた涼風も何故かジットリと湿った空気に感じられ
店内の人間全てがヲタということに気付く
瘴気が私の肺を侵食しだす
一刻も早くこの店内を出なければ!
足早に出口へ向かう、だがここで問題発生
店の外に人がいっぱい・・・・・
そして、この店は嫁の実家からとても近い・・・・
このタイミングで外にでて顔を見られるのは非常にマズイ
外に出るのを躊躇っている間にも瘴気が肺を侵す
ドアの前で外の様子を伺いながら脱出のタイミングを計っていると
外からドムが3機連なってやってくる
先頭のドムがドアを開けた!
マズイ!ドムによって開放されたドアの向こうに見える一般人の群れ
蔑んだ眼でこちらを見ている、
「ち、ちが、僕もそっち側の人間なんです!」誤解を解きたかった
先頭のドムが狭い入り口を通過しようとするが右手に持っている巨大な手さげ袋が私に引っかかる
ドムはこちらを睨み何やら眼鏡を直す仕草をすると強引に店内に侵入
他人に睨まれたのって何年ぶりだろう・・・・
それよりも顔を見られてしまった今、ここに長居しても仕方ない、脱出しなくてはと振り返ると2機目のドムがドアを開けて店内へ
ドムが左へ方向転換
その瞬間ドムの背中の巨大なバックパックが私に右フック
さらに3機目のドムのバックパックが左フック
左右のドムが私を睨む
そしてまた眼鏡を直す仕草をしてボソボソと何か呟いている
な、何なんだ一体!
「死ねカス野郎」とでも呟いているのだろうか?
ドム3機は同人ゲームらしきコーナーへと侵攻
Satisfactionと書かれたパッケージを手にしブツブツと呻いていた
「だめだ・・・・とにかくここを脱出しなければ・・・・」
もう面が割れるとか言ってられない、いや、すでに見られた、
おそらく数日後には私がここにいたことはバレるだろう
失意のままにメロンブックスを後にする